ぺんてるは、濃く・なめらかな書き心地で速乾性の高さでも定評のあるゲルインクボールペン「エナージェル」ブランドから、数量限定品として2018年2月に「エナージェルインフリー」を発売した。

「エナージェルインフリー」は、“書類を書くときは黒”“訂正するときは赤”“カラーインキは学生が使うもの”というような、ボールペンの既成概念から離れ、フリーアドレスの企業が増えるなど働き方の変化に寄り添い、アイデアを起草し、表現するための道具としてデザインされたボールペン。

従来のエナージェルのイメージを一新する透明なクリア軸のシンプルなデザインを採用したことが話題となったが、従来のエナージェルにはラインアップされていなかったインク色も注目され大ヒット。特に、ターコイズブルーとオレンジの2色が発売後すぐにボールペンもリフィルも品切れになるほどの人気ぶりとなった。

SNS投稿などで再発売の要望を多かったことから、生産体制なども整え、文具ファン待望の定番化が決定。2018年11月に再発売された。ボール径は0.4㎜（ブラック、ブルー、ブルーブラック）、0.5㎜（ブラック、ブルー、ブルーブラック、オレンジ、ターコイズブルー）、0.7㎜（ブラック、ブルーブラック、ターコイズブルー、オレンジ、ブルー）の3種類。定番化の祭に0.7㎜にターコイズブルー、オレンジ、ブルーの3色を追加している。各税抜200円、リフィルは同80円。

「“フリーアドレスのオフィスに似合うボールペン”というコンセプトから生まれたもので、既成概念にとらわれない斬新なイメージから、ターコイズブルーをメーンのインク色に選びました」と話すのは、商品開発本部デザイン室プロダクトデザイングループの森田さん。そして、インクの鮮やかな色味を生かすために、透明軸を採用したのだという。

さらに、リフィルパイプにも着色することで、その色味をより訴求している。このリフィルの着色は、筆記線の色味にイメージに合うようにしたのはもちろんだが、中のインク残量が透けて見えるようにしなくてはいけなかったので、その兼ね合いが難しかったそうだ。

「従来とは違った使い方を提案しているので、今までの黒・赤ボールペンとはひと味違う世界をぜひ体験してほしいです」。