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三菱鉛筆「えんぴつロード」を歩く
先日、所用があって三菱鉛筆の本社を訪れた。新社屋が完成してから始めての訪問だったので、かねてより興味のあった「えんぴつロード」にも行ってみた。
東京・東大井にある三菱鉛筆の新本社は、2018年7月末に竣工し、8月20日業務を開始しているが、その際に建物東側を桜並木の歩道「えんぴつロード」として整備している(こちらの記事を参照)。そして、その「えんぴつロード」には、鉛筆の製造工程を表現した6台の「えんぴつベンチ」が設置され、大きな話題となっているのだ。
現地に着いて、早速「えんぴつロード」を歩いてみた。
写真上から順番に、①スラット②溝をつける③芯を乗せる④上から板を重ねる⑤上を削る⑥下を削るという6工程になっている。座りながら鉛筆について学べるというベンチだ。ベンチの写真を撮っていたら、年配のご婦人が近づいてきて、「これ、鉛筆なのね。よくできているわね」と話しかけてきた。後で三菱鉛筆の方に伺ったら、「休憩用のベンチとしてよく利用されています」とのことで、すっかり地元に根付いているようだった。
ところで、「えんぴつロード」だけでなく、新社屋のエントランスホールもなかなか興味深かったので併せてご紹介したい。エントランスホールには、三菱鉛筆の主力商品を展示しているのだが、その展示の仕方が見ている人を飽きさせない工夫があって面白いのだ。
こちらは、鉛筆の製造工程を説明した展示。先ほどの「えんぴつロード」と併せて見ると、鉛筆の作り方がよく分かるのである。
三菱鉛筆の鉛筆といえば「uni(ユニ)」。10Bから10Hまで、22硬度を揃えているのがユニならではの特色だが、こうして全てが展示されているとなかなかすごみがある。
「シグノ」などの同社ゲルインクボールペンも展示しているが、ただ商品を並べるだけではなく、ペン先のボールも展示しているのが面白い。0.28㎜のボールはものすごく小さくてびっくりする。
このソファ、どこかで見たことがあるようなかたちだと思ったら、「ポスカです」という。確かに、ポスカのキャップの頭はこんな感じだ。
このほかにも、実に驚くようなものが展示されていたが、長くなってしまったので、明日改めてご紹介したい。
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