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【連載】『小粋な手紙箱』 #01 手紙で気持ちを伝えよう!

田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

普段から手紙は書きますか?苦手ですか?

手紙への思いは人それぞれに色々あると思います。

けれど、郵便受けに自分宛の手書きのお手紙が入っていたら嬉しい気持ちになりませんか?手紙そのものに悪い印象を持っている人はあまりいないのではないでしょうか。

手紙には基本として下記の5つのステップがあります。

  1. 紙を選ぶ
  2. 筆記具を選ぶ
  3. 文章を考える
  4. 手書きする
  5. 切手を貼る

もし文章を書くことが苦手でも文字に自信がなくても、あと3つの要素を上手に取り入れることで気持ちの伝わる手紙を書くことができます。

そのコツを少しずつお伝えしていきますね。

まずは手紙を書くときの心得3つ。

●相手の顔を思い浮かべて書く

手紙を書く時間は相手を思っている時間と同じです。相手の顔を思い浮かべながら書きましょう。

●等身大の言葉で書く

普段は使わないような気取った言葉やかしこまった定形文では気持ちは伝わりません。自分らしい言葉で相手に話しかけるように書きましょう。

●コンディションの良いときにペンをとる

気持ちが伝わりやすいということが手書きの良さですが、逆に気持ちに余裕がないまま書くとその空気も伝わってしまいます。なるべくコンディションの良い時に書くようにしましょう。

次回は、基本ステップの「1. 紙を選ぶ」についてお話しします。

手紙トピック

2.jpg小川糸さんの小説『ツバキ文具店』は鎌倉を舞台にした物語。

表向きは小さな文房具屋を営んでいるのですが、代々手紙の代筆屋をやっているという設定で話が展開していきます。本の中では手紙の部分が手書きで読めるようになっていて、心温まるエピソードが綴られています。

この小説がドラマ化され、NHKで毎週金曜日の22時から放送されています。

ドラマの中では手紙に使う文房具にも拘りを感じさせるところも見所の一つになっていて、毎週金曜夜の楽しみとなりそうです。

今月のマキシマムカード

1.jpg

葉書と切手と消印をコーディネートしたものをマキシマムカードと言います。

私の好きな手紙の楽しみ方の一つとして毎回とっておきの1枚をご紹介します。今回は『手紙トピック』に合わせてタイムリーな鎌倉をテーマに作成しました。

切手は4月14日に発行された「My旅切手シリーズ第二集」から。あんみつがおいしそうですよね。

お知らせ

手紙の書き方の基本について通信講座があります。

忙しい人でも自分のペースで学べます。

楽しく学んで手紙上手になりましょう。

手紙の書き方アドバイザーⓇ2級認定講座

プロフィール

田丸有子 (たまるゆうこ)

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント

子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。

また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。

奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。

ブログ「Cordially yours

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