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【新製品】高輪築堤の木材を活用した鉛筆と鉛筆削り

文具のとびら編集部

コクヨと東日本旅客鉄道(以下JR東日本)は、2019年に発見された「高輪築堤」について、港区教育委員会による記録保存作業を終えた木材を活用し将来への継承の取り組みを行う。時間や場所の制約を超えて高輪築堤の歴史を新たな形で継承するため、過去と未来をつなぐ記録・伝達・創造のための道具として、高輪築堤の木材を活用した「記憶のえんぴつ」と「鉛筆削り」を製品化。応援販売サービス「マクアケ」で、2023年10月13日から数量限定で予約販売を開始した。

コクヨは、「コクヨデザインアワード2020」グランプリ受賞作品「記憶のえんぴつ」で、木材が持つ「記憶」を次の使い手に継承する取り組みを通じ、デザイン、創造性、持続可能性の大切さを伝える取り組みを実施している。一方JR東日本は、記録保存作業を終えた高輪築堤の木材の一部を高輪築堤の継承の取り組みに活用できないかと検討していた中でコクヨの取り組みを知り、今回の製品開発に至った。JR東日本は記録保存作業を終えた高輪築堤の木材を無償でコクヨに提供し、コクヨは時間や場所の制約を超えて高輪築堤の歴史を新たな形で継承するため、過去と未来をつなぐ記録・伝達・創造を目的に製品を開発した。

「記憶のえんぴつ」は、コクヨが主催するプロダクトデザインコンペティション「コクヨデザインアワード」で2020年にグランプリを受賞した作品「いつか、どこかで」(作者:obake(友田菜月、三浦麻衣))を製品化したもの。材料である100年以上地中に埋まっていたことで半神代化した高輪築堤の木材は、その種類によって削りだした際の木色に違いが出る。使用した木材は大きさや木質が使用する木材ごとに異なり、一般的なえんぴつのように大量生産は難しく、コクヨと協力会社のもと、一本一本手作りで鉛筆を生産している。今回の「記憶のえんぴつ」は、松杭は青みを帯びた白、胴木はグレーの色合いが特徴。

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また、
高輪築堤の木材は木質が硬く、一般的な鉛筆削りで削ることは困難なことから、小型鉛筆削りの刃の製造で突出した技術を持つ「中島重久堂」とのコラボレーションで、胴木を使った鉛筆削りも開発。中島重久堂製の「削り」(刃)は、独自のノウハウの刃付角度と刃の固定角度によって優れた性能を発揮し、固い木材にも対応できる。また、削りカスが花びらのように美しく削れることが特徴。歴史ある素材に最後まで価値を与え、物を大切にする想いを育む。

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■予約受付期間:10月13日(金)11:00~12月8日(金)18:00
■製品概要:記憶のえんぴつ1本(「Makuake」超早割価格税込2,970円)や記憶のえんぴつ2本+鉛筆削りセット(「Makuake」早割価格同15,675円)など全9コースを用意
■プロジェクトページ:https://kokuyo.jp/mk/kioku/
■販売予定数量:限定500セット 
■お届け予定時期:2023年12月中旬


なお、今回予約販売を開始した製品と鉛筆加工前の木材の展示を、コクヨ直営ショップ「THE CAMPUS SHOP」「KOKUYODOORS」「THINK OF THINGS」で10月12日から実施している。

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