トンボ鉛筆は、2022年10月27日より、エラストマー筆芯の「筆之介」シリーズから下地を覆って鮮やかに発色する新色6色を発売した。各色1本税込165円、ケース入り6色セットは税込990円。

本製品は淡いパステルカラーを鮮やかに発色させるため特殊樹脂をインクに配合。白い紙に描いた時は淡いパステルカラーを鮮やかに、濃色紙や黒色紙に描いた時は下地を覆って華やかに発色する。耐水（乾燥後）・耐光性のある水性顔料インクを使用している。


鮮やかな発色のために「中空樹脂粒子」と呼ばれる粒子を採用。この樹脂は濡れている（インク状態）時は光を透過し、乾燥すると白濁して下地を覆う。この反射を使うことで発色を促進している。なお黒濃色紙の場合、樹脂が白濁して下地を覆う数秒後に発色する。

一般に下地が透けない筆記具は酸化チタンを使用する。しかしこれは沈降して詰まりやすいため、ペン先が太くインク流量の多い芯が利用されることが多い。「中空樹脂粒子」の採用によってアートファンから支持を得る、しなやかで繊細なエラストマー筆芯の「濃色紙にも描ける筆之介」の要望を実現することに成功した。


カラーはホワイト、ソフトピンク、ペールイエロー、ライトグリーン、ライトブルー、ラベンダーの6色。
「黒」を意味するフランス語「ノワール（Noir）」に由来する、黒濃色紙に描く「ノワールアート」を楽しむことができ、表現の幅がますます広がる。