- 新製品&ニュース
- 【ニュース】「第15回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」受賞作品8点が決定!
【ニュース】「第15回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」受賞作品8点が決定!
シヤチハタが特別協賛する「第15回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」(主催:一般社団法人未来ものづくり振興会)の受賞作品がこのほど決定。2022 年10 月14 日(金)午後6時から表彰式を実施し、受賞作品8点を発表した。
「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」は、商品化を前提に今までにないプロダクトデザインを求めるコンペティション。2018年に10年の月日を経て第11回を再開している。2021年に開催した第14回では、1,206作品の応募があり、その中から10点を受賞作品として決定した。同コンペティションでは全ての受賞作品の商品化を検討しており、2018年に開催した第11回からは、グランプリ受賞作品「自己QR」のほか2点、2019年開催の第12回からはグランプリ受賞作品「わたしのいろ」と特別審査員賞の「ジャパニーズギフト シヤチハタ」を商品化している。
第15回の開催となる今回は、「こころを感じるしるし」をテーマに、人と人、人とものとの関係性を見つめ直した、目には見えない「こころ」を感じられるしるしを表すアイデアを募集。975点の応募の中から、中村勇吾氏、原研哉氏、深澤直人氏、三澤遥氏の4人の審査員および特別審査員の舟橋社長の計5人で厳正な審査を行い、8点を受賞作品として決定した。
表彰式では、主催者を代表して、未来ものづくり振興会代表理事を務めるシヤチハタ舟橋正剛社長が「このコンペは、ものづくりにこだわって、一つでも多くの作品を世に出したいということを主眼に置いて、15回を重ねてまいりました。今後もテーマを一つずつ広げて、若干ハンコに片寄りつつあるので、そこを“しるし”にこだわりながら、このコンペを永続的に続けていきたいと思っています。また、新たに三澤遥先生に審査員に加わっていただき、リ・スタートをしています」とあいさつし、受賞作品の発表と表彰を行った。
グランプリを受賞したのは、中国在住の繆景怡さんと邹冱さん(チーム名:MZ Design)の「黄鴨印(あひるいん)」。表彰式では、「我々はまだ未熟者ですが、このような賞をいただきまして、心から感謝します」と受賞の喜びをリモートで語った。
「黄鴨印」は、押した瞬間にアヒルの鳴き声がする黄色い印鑑。押すたびに子供の頃の思い出がよみがえる特別な体験をたらしてくれるもので、「『こころを感じるしるし』というのは、視覚だけではなく、触覚や聴覚も含まれていないといけないと思います。心の中に残っている幼い頃の“しるし”を呼び起こすものは何かを考え、自分が子どもの頃に印象に残っていることから探って作りました」という。
準グランプリは、堀聖悟さんと瓜田理揮さんの「K=5%」(左写真)と、塚本裕仁さんの「ヤバ印」(右写真)の2作品が受賞。
「K=5%」は、「背景を装飾する」ことを目的としたスタンプ台。黒の濃度が「5%」という白に近いトーンでの装飾は、印影としては前に出すぎず、背景を静かな佇まいで演出する。今まで伝えることが難しかった送り手の「こころ」をささやかに表現する提案となっている。
「ヤバ印」は、嬉しい時の「ヤバい!!」、楽しい時の「ヤバいw」、困った時の「ヤバい...」など様々な「ヤバい」のニュアンスを表したもの。「ヤバい」に含まれるたくさんの意味を再認識し、「こころを感じる」新たなハンコの提案となっている。
審査員賞は、中村賞が田羅義史さん、三澤萌寧さん、若田勇輔さん(チーム名:ta_rabo)の「めくり文様」(梱包の細部にも相手への心遣いを行き渡らせる、テープ開封済みの跡が残る特殊なテープ)、原賞が都淳朗と太田壮さんの「ごめんなサイン」(謝罪の気持ちをそっと伝えてくれるキャラクター訂正印)、深澤賞が松岡諒さんの「つまめるはんこ」(色々な持ち方に対応できるはんこの提案)、三澤賞が内海篤彦さんの「文具と共存する印鑑」(ペンやはさみなど、他の文房具と違和感なく共存する長い印鑑の提案)がそれぞれ受賞。また特別審査員賞は羽田真琴さんの「ファーストハンコプロジェクト」(卒業記念でもらうハンコを自分でデザインするプロジェクトの提案で、ハンコの歴史文化を学び、オリジナルの印影を考え、製造会社の工場見学に行き、ハンコを完成させる)が受賞した。
(上段左から)中村賞「めくり文様」、原賞「ごめんなサイン」、深澤賞「つまめるはんこ」、(下段左から)三澤賞「文具と共存する印鑑」、特別審査員賞「ファーストハンコプロジェクト」
【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう