手帳製造・OEMを手掛ける伊藤手帳は、新商品「生まれ変わったよケース」を2021年6月18日から自社ECサイトで販売を開始する。同アイテムは、廃棄されてしまう手帳カバー端材を再利用したファスナー式収納ケース。税込580円。

伊藤手帳では、手帳カバーの製作および手帳の製本・梱包を自社で一貫して行っている。手帳カバーで使用されるビニール素材は、もとは20～30mの反物。それらを手帳カバーの生産数に応じてカットして使用している。
しかし、生産数が少ない場合は、反物自体が余りストックされていく。その後使用する機会がない場合は反物自体が廃棄処分になることもあり、課題とされてきた。

同社では手帳カバー以外の用途を社内で検討し、収納ケースとして「生まれ変わらせる」のはどうかと試作品作りを開始。企画から約30日、家計簿や電卓、ペンなどすぐ使いたいものを収納できるケースとして製品化された。

サイズはW238×H170。表面はクリア素材で中身が見やすく、背面には手帳カバーの材料を使用した。カラーバリエーションは、ビニール素材の在庫状況によって変動する。

同社では、「今ある技術で製造工程から出る廃棄物を削減する『リデュースプロダクト』に取り組み、企業活動によってどうしても出てしまう廃棄物という課題を解決できる製品作りを目指します」とコメントしている。