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【新製品】認知症の人との商品開発プロジェクトで開発した「小銭が取り出しやすい財布」
DFCパートナーズはこのほど、認知症の人とともに行う初の商品開発プロジェクト第1弾商品「-niho- 小銭が取り出しやすい財布」を開発。同社がが運営する認知症の人と家族のためのオンラインストア「dfshop」で販売している。
今回の商品開発プロジェクトは、認知症の人の気づきや意見を社会のものづくりに反映して商品化する、新しいスタイルの商品開発。発案者は、 dfshopの清水祥子店長。外出時、自分で支払うことが難しくなった認知症の父の姿から、「認知症の人が使いやすい構造の商品があれば生活の困りごとを減らせるのではないか」と立案したという。
認知症当事者、学生、デザイナー、スーパーなど多様なセクターとプロジェクトを実施。清水店長が商品づくりを通して伝えたことは、認知症でも介護が必要ではなく自宅で暮らす人が多いこと、その存在が社会に認識されて、認知症の人が使う想定で設計された商品が当たり前に買える社会をめざしたいという思い。そして、2019年12月、認知症の人の自立した暮らしを応援するブランド「niho(にほ)」が誕生した。
第1弾商品「-niho- 小銭が取り出しやすい財布」は、一回開けば財布の中の小銭とお札が同時に確認ができるのが特徴。さらに、カバンやベルトにつなげられるよう、財布の外側にチェーンを着脱できる金具がついていて、財布が探しやすい。また、ヘルプカードが入れられ、持ち歩きやすいように軽い素材を使用している。“自分”で使える財布プロジェクトと題したクラウドファンディングには、認知症当事者を含む101人から100万円を超える支援が集まったという。
2020年1月10日(金)19:00~21:00には、認知症の人が外出しやすい社会のデザインについて考え、同プロジェクトの報告を行う「トークセッション & 財布プロジェクト報告会」を、東京・千代田区外神田のアーツ千代田 3331 1F コミュニティースペースで開催する。参加費は無料で、定員は50人。申し込みはこちらへ。
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