三菱鉛筆は、1958年に発売し今年発売60周年を迎えた同社を代表する鉛筆「uni（ユニ）」が発売60周年を迎えたことを記念して、「uni」にインスピレーションを受けた新商品として、プロダクトブランドPOSTALCO（ポスタルコ）のデザイナー、マイク･エーブルソン氏が手掛けた“鉛筆のようなおもむきのボールペン”「LAYERED（レイヤード）」（税抜20,000円/ボール径：0.7mm）を、2018年12月19日から数量限定で発売する。

三菱鉛筆は、「ユニ」が発売60周年を迎えるにあたり、改めて鉛筆に思いをめぐらせ鉛筆の新たなあり方を考えてきた。今回、ポスタルコのマイク･エーブルソン氏のデザイン協力により、鉛筆作りの歴史にインスパイアされた鉛筆のようなおもむきのボールペンを「ユニ」発売60周年記念商品として企画。マイク･エーブルソン氏は、古くから変わらない鉛筆の木の板で芯を「挟む」「削る」という工程に着想を得て、鉛筆独特のおもむきやボールペンの使い勝手の良さとの融合をデザインコンセプトに、金属と樹脂で鉛筆の層構造を表現したキャップ式ボールペンをデザインした。「レイヤード」には三菱鉛筆の、1887年に三菱鉛筆の前身である眞崎鉛筆製造所として鉛筆づくりから始まり、筆記具開発に研さんを積んできた歴史が詰まっている。

デザインと筆記具としての性能を両立させるため、同社の精密な金属加工技術によって、筆記具としての使い心地にもこだわった。斬新なデザインの軸は１本の金属棒から削り出しており、軸の金属部分は表面に硬度の高い皮膜を施し、軸の樹脂部品は着色した樹脂で仕上げているので、表面に傷がついても色がはげることがない。さらに、樹脂部品の表面には微細な凹凸を施しているので、指にフィットする。キャップはまるで磁石がすいつくように閉まる、今までの同社製品にはなかった感触となるよう工夫した。


また、化粧箱の形状も鉛筆を想起させる工夫を凝らした（上写真）。鉛筆の軸と同じ六角形の貼り箱は素材にこだわり、一つひとつ手作業で作られている。貼り箱をくるむ紙に印字されたロゴも職人の手作業による活版印刷を用い、それぞれ手作業ならではのぬくもりが感じられる仕上がりとなっている。

リフィルは、金属製で国際規格に準拠した「ジェットストリームインク」のリフィルを搭載。“クセになる、なめらかな書き味。”で好評の「ジェットストリームインク」は、従来の油性インクと比べて低い筆記抵抗でなめらかに書け、従来インクの約2倍の黒色密度を実現したので、くっきりと濃い描線を表現でき、速乾性にも優れている。替芯のボール径は0.38mm、0.5mm、0.7mmの3種類を展開中。