富士通クライアントコンピューティングは、文房具市場の新商品として「電子ペーパー」を発売。2018年12月18日（火）から富士通ショッピングサイト「WEB MART」で販売を開始した。A5サイズ、A4サイズの2サイズで、価格はオープン。個人向けパソコンの開発・販売を長年手掛けてきたノウハウを活かし、新しい市場でもビジネスパーソンのワークスタイルをより快適にする価値提案をしていくという。

「電子ペーパー」は、「手書きができる、ペーパーレスノート」をコンセプトに誕生した次世代の文房具。薄さ約5.9mm、重さは約251g（A5サイズ）／約350g（A4サイズ）という薄く、軽い本体に、紙の書き心地で自由に手書きができる、メモ、ノート、スケジュール機能を搭載した。表やグラフ、図版などを、紙と鉛筆のようなスムーズな感触で自由に書き込め、手書きするたびにデータが自動保存されるので、その場で思い立った瞬間にメモを取って記録できる。さらに、パソコンで作成した文書やスキャンしたPDF資料を取り込んで閲覧することができるほか、その資料に会議のメモやアイディアを手書き文字でそのまま書き込むことが可能。手書き文字のコピー／カット＆ペーストや拡大表示などもタッチ式モニターとほぼ同様の操作性を実現。 手書きならではのひらめきや、イメージの広がりを逃さない。

本体の中に、約10,000（約1MB のPDF を1ファイルとした場合）ものファイルを保存し持ち歩くことができるので、打ち合わせのために膨大な紙資料を持ち歩くという不便さから自由になるうえ、メモを書き込んだ資料を見失うようなこともなくなる。薄型軽量ボディながら、安心の長時間駆動も実現。約5 . 5時間のフル充電で最長約3週間の使用ができ、長期出張などの際にもバッテリー切れを心配することはない。

さらに、パソコンアプリ「Digital Paper PC App」を利用すれば、USBケーブルやWi-Fi経由、Bluetooth通信を使って、PDFファイルの相互転送が可能。印刷のプリンタ設定を活用するだけで、パソコンで作成した文書を手軽に取り込める。また、「電子ペーパー」側でメモなどを書き込んだ書類をパソコンに定期バックアップすることも可能。パソコンに取り込んだあとは、手書きを追加したメモをメールで送信するなど、便利な使い方ができる。

スタイラスペンやUSBケーブルなどを付属。さらに別売のオプションとして、専用カバー （A5サイズ用のみ）も用意している。

スタイラスペンは替え芯も付属


A5サイズ用の専用カバー

12月18日18時30分から、銀座伊東屋10階 「HandShake Lounge」で、「電子ペーパー」のカンファレス＆タッチアンドトライイベントを開催。本サイトで好評連載中の「月刊ブング・ジャム」でおなじみの文房具ライターのきだてたくさん、文具ソムリエールの菅未里さん、ビジネス書作家の美崎栄一郎さんの3人によるトークショーが行われた。

左から美崎さん、菅さん、きだてさん

3人ともその軽さに驚いていたが、実際に使用してみての感想は「これを使えば移動中に仕事ができる」（美崎さん）、「カバンに入れていても気にならない。書類のPDF化も簡単にできた」（菅さん）、「オリジナルリフィルが作れるのが楽しい」（きだて）とのこと。

「文房具っぽいところは？」というきだてさんの質問には、「カスタマイズできるところが文房具っぽい」と美崎さん。また、「何も使わなければ高い紙のままだが、どんどん使えば安くなるのでは」と述べた。菅さんは、「紙に近い筆記抵抗がある」とその書き味を評価。さらに、「ハンドクリームを塗った手で触っても指紋が付かなかった」と感心していた。自作リフィルを入れて使っていたというきだてさんは、「いろんなリフィルを1つの中に混在させられるのが、ルーズリーフバインダーっぽい」という。

美崎さんの使用例。「2画面機能でカレンダーを表示しながら、電車の時間など細かな情報はメモにまとめています」という（A5サイズを使用）。

菅さんの取材メモより。「ペンを持ち替えることなく書き間違いを消せるのも便利です！」（A5サイズを使用）。

きだてさんは、オリジナルの9マスノートを取り込んで使用。「ズバズバ書いて、パッと次のページに移行できるのが気持ちいいです」という（A5サイズを使用）。

なお、2018年12月21日（金）～12月24日（月）に、東京・二子玉川の「二子玉川 蔦屋家電 E-room」でタッチ＆トライイベントを開催。12月22日（土）はトークセッションデーとして、ゲストを交えた特別トークセッションを行う。13時～はうさぎ代表取締役高橋晋平氏と菅さんが「ビジネスにおける企画発想力と文房具の関係」をテーマにトークを行い、16時～は菅さん、きだてさん、美崎さんの3人が「ペーパーレスノートを文房具として使い倒すには？」をテーマにトークを行う。